各画面に出ている言葉の意味と、数字の読み方をここにまとめています。画面のほうには、その場で数字を読み違えないために必要なこと(何件を除いたか、どの取引所に問題があるか、絞り込みが何をするか)だけを残しています。
この仕組み — 取引所ごとの資金調達の差
無期限先物(パーペチュアル)には満期がありません。そのかわり価格が現物から離れすぎないように、買っている人と売っている人の間で定期的にお金が受け渡されます。これが資金調達(ファンディング)です。
受け渡しの率は取引所ごとに別々に決まります。だから同じ銘柄でも取引所によって差が出ます。
そこで、率の高い取引所で売り、低い取引所で買い、両方を同時に持ちます。価格が上がっても下がっても片方の損がもう片方の利益で打ち消されるので、手元には資金調達の差額だけが残ります。
ただし売り買いには費用がかかります(取引所の手数料、買値と売値の開き、急いで注文したときに不利な値段で約定する分)。当サイトが載せるのは、この費用を引いてもまだ差が残るものだけです。差が大きく見えても費用で消えるものは載せないので、条件に合う組み合わせが1つも無い時間帯もあります。
言葉の意味
この一覧でいちばん出てくる言葉
- 資金調達(ファンディング) — 無期限先物を持っているあいだ、買っている人と売っている人のあいだで定期的に受け渡されるお金です。率は取引所ごとに別々に決まり、8時間ごと・4時間ごと・1時間ごとなど、間隔も取引所によって違います。率がプラスなら買っている人が払い、売っている人が受け取ります。このサイトが並べている「もうけ」は、ほとんどがこの受け渡しの差額です。画面によっては英語の略で FR と書いてあることがありますが、同じものです。
もうけの表し方
- 実績年率 — これまでに実際に受け渡された分の平均を、1年分に直した数字です。単純に1年分へ引き伸ばしただけで、利息が利息を生む計算(複利)はしていません。
- 今の年率(瞬間年率換算) — 今この瞬間の率が1年続いたら、という仮の計算です。実績年率とは別の数字で、プラスとマイナスが逆になることもあります(実績=これまで、今の年率=いまの一瞬)。
- 元本比 — 費用や損益は年率ではなく、「いくら分の建玉に対して何%か」で出しています。
どれくらい丈夫か
- 安定(15日 / 30日 / 90日) — その期間中、同じ取引所がずっと高いほうだった割合です。1.00 なら一度も入れ替わっていません。3つとも高ければ丈夫、15日だけ高ければ最近そうなっただけ、90日が高いのに15日が低ければ今まさに崩れているところ、と読みます。
- 観測日数 — その組み合わせを両方の取引所で見られた日数です。安定は15日・30日・90日で測るので、観測日数がそれより短いと3つとも同じ数字になるだけで、丈夫さの目安になりません。
- 吐き出し — 積み上がった利益が、途中でどれだけ戻ったかです。0.02 ならほぼ一直線に増えた、0.50 なら積み上げた利益の半分を一度戻した、という意味です。
- ノイズ優位 — 受け取れる差額が、日々のブレより小さい状態です。もうけがブレに埋もれてしまうので載せません。
どれくらいの規模で入れるか
- 建玉 — その市場に残っている未決済の量です。2つの取引所に同時に建てるので、薄いほうの取引所を見ます。「—」は取引所が公表していないという意味で、薄いという意味ではありません。
- 24h出来高 — 直近1日の売買量です。入るとき・抜けるときに相手がどれだけいるかの目安で、建玉が多くても出来高が少ない銘柄は約定に時間がかかります。こちらも薄いほうを見ます。
- 使えるレバ(耐久レバ) — 直近の値動きの幅から、これ以上かけていたら強制決済されていたという倍率を出したものです。買い側は値下がりで、売り側は値上がりで決済されるので、上と下で数字が違います。過去にそうだったという記録であって、これを超える値動きは普通に起こります。
費用と手取り
往復の費用 — 建ててから閉じるまでにかかる合計です。取引所の手数料、買値と売値の開き、そして 1万ドル分を急いで注文したときに不利な値段で約定する分を足しています。2つの取引所の建て・閉じを全部含みます。1万ドルで見積もった額なので、金額が変わると費用も変わります。
手取り(保有中) — 受け取れる差額から、建てるときの費用と、見込み違いに備えた取り置きを引いた額です。閉じるときの費用はまだ引いていません(実際に閉じるときに払います)。つまり、建てるときの費用を取り返した後は、持ち続けるほど利益が積み上がる状態です。閉じたときに実際に残る額は、ここからさらに閉じる費用を引いたものになります。
費用の回収日数 — 往復の費用を毎日の受け取りで取り返すのに何日かかるかです。受け取りが直近15日の平均まで落ち着く前提で計算するので、いま多くもらえている時期は長めに出ます。
同じ組み合わせでも何日持つかで手取りは変わります(受け取りは日々積み上がるのに、費用はほぼ決まった額だからです)。マイナスからプラスに変わる日数が、最低これだけは持つ必要があるという目安になります。
資金調達の率が高い=良い取引、ではありません。率が高く見えても、費用と取り置きを引いて残らなければ載せません。
「注目ペア」に載せる3つの条件
トップの一覧は、次の3つを同時に満たす組み合わせだけを載せます。満たさなかった候補が何件あったかは、その画面に出しています。
- 手取りがプラス — 2日持つとして、建てる費用を引いた後もプラスであること。満たさない候補を「コスト割れ」と呼んでいます。
- 向きがはっきりしている — 今の向きと、直近1週間の向きが同じであること。食い違う候補が「向き不一致」です。
- もうけがブレに埋もれていない — 受け取れる差額が日々のブレより大きいこと。満たさない候補が「ノイズ優位」です。
3つを満たさなかった組み合わせも、継続キャリー とペアの詳細画面では見られます(黙って消してはいません)。
内訳が出ている画面: 注目ペア · ペアの詳細画面(一覧の各行から進めます)
継続キャリーの見方
資金調達の差が長く同じ向きで続いている組み合わせを、数日から数週間持ち続ける前提で並べた一覧です。1回分の売り買いの費用を持ち続けて取り返すので、年率と回収日数で見ます — 今この瞬間の差だけを見る使い方とは別物です。
両方の取引所で15日以上見られていない組み合わせは、本編には出しません。上に書いたとおり、それより短いと安定が丈夫さの目安にならないためです。悪いのではなく、まだ判断する材料が無いだけなので、日数が伸びれば一覧に入ります。
一部の取引所は、買う側と売る側で率が別々に決まります。その場合この一覧に載せているのは、受け取りになる向きだけです。
この一覧: 継続キャリー。除いた件数・取引所ごとの理由・絞り込みの効き方は、その画面に出しています。
利回りヘッジの見方
現物を買って利息を受け取り、同じ銘柄の先物を売って値動きを打ち消す組み合わせです。30日を単位にして比べています。
- 30日でもらえる(買う商品のほう) — その商品の利率を30日分に直した額です。
- 30日でもらえる(売る先物のほう) — 今の資金調達がこのまま30日続いた場合の額です。
- 手取りAPY — 上の2つを足して売り買いの費用を引き、同じ条件で30日ごとに繰り返せたと仮定した試算です。そうなるという予測ではありません。
「推奨」を付ける条件
受け取りの見込みが良さそうに見えるだけでは付けません。次を全部満たしたときだけです。
- 実際に受け渡された記録が15日分以上あり、その間ほとんど途切れていないこと。
- 記録が最近まで続いていること(丸1日以上の空白がないこと)。
- 受け取りになった回数が7割以上 — 払うほうに転じることが少ないこと。
- 売り買いの費用を引いてもプラスが残ること。
- 買うときと売るときの費用が、どちらも実際に測れていること。
今の率や利率がたまたま高いだけの組み合わせ、記録がまだ足りない組み合わせには付けません。
推奨レバ は、過去の値動きで耐えられた上限の8割を目安にした数字です。強制決済されないことや、この利回りが出ることを保証するものではありません。
「規模の裏づけ」に出ている金額は、その商品にいま預けられている額や空き枠の目安であって、そこまで必ず入れられるという保証ではありません。
この一覧: 利回りヘッジ。どこから利率を取ったか・ここに入っていない費用とリスク・行ごとの遅れは、その画面に出しています。
読むときの注意
- 数字はすべてこれまでの記録です。将来の収益や値動きを予測するものではありません。
- 2つの取引所に同時に持つ形なので、片方が強制決済されると、打ち消し合っていない片側だけが残ります。お金は取引所ごとに分かれているため、片方の利益でもう片方の不足をその場で埋めることはできません。
- 担保に使う通貨が2つの取引所で違う場合、その通貨どうしの値のずれが別のリスクとして乗ります(取引所が自前で発行している通貨なら、その発行元のリスクも含みます)。画面の手取りには、このリスクを入れていません。
- 費用や値動きの幅の見積もりは、これまでの記録から出しています。将来いくらで約定するかを保証するものではありません。
- 当サイトは取引所の口座やAPIキーにつながっておらず、注文を出す機能もありません。